特殊相対性理論と量子条件、そして経路積分
周期的な振動の角振動数を、固有時をとすると、閉回路における積分は、
となる。
ローレンツ変換
を用いると、
より、
、
を用いると、
これは、ボーアの量子条件である。
ボーアの量子条件は、周期的振動がこの世のより根源的なものであることを意味している。
と書けるということは、
・・・ @
を意味しており、上記議論より、
・・・ A
・・・ B
・・・ C
という波の存在を意味する。
A、Bより、空間とはローレンツ変換の結果として固有時から分派したものと考えられ、またCより、という質量で代表される物質は、波の位相の位置づけに降格される。
「つまり、我々は波動の位相として存在しているのだ。」!!
これは、ドブロイによる物質と波との関連付けの議論を、デビッドボームが発展させた考え方だが、この世は@という周期的な振動がより根源的であることを如実に表している。質量もこの波動の位相の位置づけに降格されている。
空間は、固有時からの分派にすぎず、
物質は、波動の位相にすぎない。
漢代の書物「淮南子天文訓」によると「宇」は空間全体をさし、「宙」は時間全体(過去、現在、未来)を意味し、「宇宙」で時空(時間と空間)の全体を意味する。
また作用をと書けば、Bより、
となり、これは経路積分でよく出てくる伝播関数そのものである。
作用について解けば、
となる。
両辺を虚数単位、時間、温度で割ると、
となり、これはエントロピーである。エントロピーをとすると、
であるから、
つまり、
の関係が導ける。これは、経路積分を統計力学に読み直す手法で用いた変換式である。