運命を拓く

2003/12/6
運命を拓く(中村天風)より

いずれにしても、このただ一つのエネルギーを産み出す元が、宇宙を創り出したのである。
だから、哲学的な論理からいくと、そのエネルギーを産み出す元が、今あるような宇宙の鋳型をなしていたのだ、ということが考えられるのである。
とにかく、一番いけないのは、我々の五感が感覚しないものは、存在していても、ない、と思うことである。(中略)
とにかく、たった一つの、宇宙の本体が産み出したものが、森羅万象である。したがって、森羅万象を包含している宇宙も哲学的に究極していくと、現象界に存在する一切の物質もこの宇宙本体から産み出されたものなのである。と同時に、科学的に考えてみると、一切の森羅万象と称するものは、宇宙本体のエネルギーの分派によって創られている。形が、つまり目の前にあるというのは、宇宙本体の力が、まだ籠っているからである。その力が抜けてしまえば、形を現象界から消して、根元要素に還元しなければならない。
人間の死というのも、そういうことなのである。(中略)
もう一つ重大なことがある。それは、普通の人には、なかなか考えられないことであるが、すべて、"気"というものは動かなければならない、ということである。"気"というものは、一定一ヶ所に静かにしている気遣いはない。"気"が動くと、動いた"気"によって、物が創られるようになっている。(p37〜P40)

積極的:積み重ねて極(特異点)を創ること。→健康・運命の創造。
消極的:極(特異点)を消すこと。→健康・運命の破壊。

「潜在意識」と「実在意識」。





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